6年生で英検準1級に合格…福井の女児、難しい単語も面接も乗り越えた勉強術
実用英語技能検定(英検)の準1級に福井大学附属義務教育学校6年の石森蘭さんが合格した。筆記と面接を別日に実施する従来型と、パソコンを使い1日で筆記やスピーキングなどを実施する「S―CBT」でともに合格し「発表の瞬間はどきどきし、うれしかった」と喜んだ。 石森さんは3歳のころから母の梨絵さん(45)が講師を務める英語教室で学び始めた。試験前は、週5回の授業を含め平日4時間、休日6時間の猛勉強に励み、3年生で2級に合格。その英語力を生かし今春、ニュージーランドで約2週間のホームステイを経験している。 日本英語検定協会によると、準1級はかつて文部科学省から英語教員の取得目標とされた時期があり、2級に比べ、より社会性の高い単語や話題が出題されるという。勉強を始めた当時、石森さんは「分からない単語だらけで嫌になった」と振り返る。 しかし「やると決めたところまでちゃんとやる」(梨絵さん)という石森さん。単語の意味を表す写真をセットにしたオリジナルの単語帳を作り、視覚を通して覚えられるよう工夫した。 試験は6月にあり、従来型は6回目、S―CBTは2回目の挑戦だった。従来型の筆記試験では「分かる単語がいっぱいあり、途中で大丈夫かもと思った」ほどの手応え。面接の問いには社会事象などが背景にあるが、新聞や両親の会話から得た知識を駆使し突破した。 次の目標は母とともに1級合格。「試験は時間が足りなくなると母から聞いているので、早く解けるようになりたい。一緒に勉強できるのがうれしい」と笑顔で話した。