【速報インプレ W230】軽さが際立つ新ネオクラ、気楽&味があり、マッタリ流すのが楽しい
[開発者インタビュー]メグロS8の音質を現代に再現、軽さとデザインにもこだわる
W230とメグロS1は、若い人や女性をターゲットとしながら、初心者からリターンライダーまで幅広い層を狙って開発したという。 苦労したポイントは「全部」ながら、特にこだわったのは「音質」。「メグロのS8を実際に走行させて音質を解析し、音作りをしました。当時と今では規制値が全く違うので、試行錯誤の連続でした。試作マフラーはゆうに30以上あります」という。解析に加え、最終的にはライダーがまたがった時に聞こえる音を重視し、造り込んだ。 エンジンに関しては「エストレヤの空冷単気筒エンジンを使う選択肢もあった」。しかしエストレヤのエンジンは重い。「初心者にも扱いやすい車両に仕上げるため、できる限り重量を落としたかった。また、メグロブランドはよく走るバイクのメーカーだったので、そこを造り込みたいという思いがありました」という。 エンジンはKLX230をベースに中低速トルクを向上。これがトコトコ走るためのキモになっており、エンジンで重視した部分の一つという。街中の渋滞をはじめ、全シチュエーションでの乗りやすさを考慮。「特に風景を見ながらゆっくり走れるという所がメインテーマです」と話す。 デザインを可能な限り崩さないよう、部品一つ一つから設計。マフラーは音質に加え、美観も追求している。KLX230のようにエキパイはエンジンから左出しにした方が管長を稼げるため設計しやすい。しかしクラシックバイクは右出しが定番。敢えて右出しとし、エンジン下で管長を稼いで触媒を設置した。その右サイドにカバーを装着することで、エキパイからサイレンサーまで一本でつながって見える工夫がなされている。 W230のスタイルに関しては、メグロS1より若い層に受け入れられるように可愛らしいスタイルを目指し、質感やカラーリングを造り込んだという。 最後に高谷さんは「開発リーダーとして代表で今日は来ましたが、この機種は開発してもらった関係者の協力で出来ています。見た目から中身まで全てを造り込んでいますので、その一つひとつをユーザーさんに感じていただき、とにかく楽しく気持ちよく乗っていただきたいです。KLX230とは全く別物に仕上がっているので、そこも体感してほしいですね」と締め括った。
W230主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2125×800×1090mm ・ホイールベース:1415mm ・シート高:745mm ・車両重量:143kg ・エジンン:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒232cc ・最高出力:18PS/7000rpm ・最大トルク:1.8kgm/5800rpm ・燃料タンク容量:11L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=90/90-18、R=110/90-17 ・価格:64万3500円
沼尾宏明
【関連記事】
- この記事を画像付きで見る:【速報インプレ W230】軽さが際立つ新ネオクラ、気楽&味があり、マッタリ流すのが楽しい
- 【日本2周ライダーがセレクト】栃木県のおすすめツーリングロード・スポット10選
- 【日本郵便Honda Dream TP】2024 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 56th MFJ GRAND PRIX SUPERBIKE RACE in SUZUKA
- 【スクープ】ホンダV型3気筒「RCV850」を予想! RC211Vに連なる左右対称V3エンジンで軽量コンパクトを追求か
- 【デイトナ DN-002CP インプレ】軽量×コンパクトなのに多機能なイケてる奴! サイズ別帽体でフィットするハイスペックモデルだ