松浦悠士は深谷知広との脚合わせで感触を確かめた

　令和6年能登半島地震復興支援競輪　大阪・関西万博協賛G1「第78回日本選手権競輪」（優勝賞金8900万円・副賞含む）が30日、福島県いわき平競輪場で幕を開ける。G1の中でも最も名誉ある大会と目される通称〝ダービー〟は6日間の長丁場。各地から強豪が勢揃いし激戦を繰り広げる。最終11Rの特別選抜予選では昨年のグランプリ覇者の松浦悠士（33＝広島）が登場する。 　あの手この手を尽くし、できることはすべてやって最善の状態に持っていく。ファンの期待に応えるための全力スタイルが、チャンピオンジャージーに沁みついている。 「深谷（知広）さんに連絡して、前検日にダッシュしますか？　と。やるよ～、とのことだったので、後ろに付かせてもらっていいですか、と」 　3月取手G2ウィナーズカップ準決の落車で左手の薬指、小指を骨折した。自転車に乗る練習ができたのは「やっと1週間くらい」。そこでの感触を確かめるために、前検日に深谷と脚合わせをさせてもらいたいとお願いしたのだという。 　結果は、「付け切ることができました」とのことで不安をなくすことができた。「戦う上でできる限り自信を持って戦いたい」の準備ができた。ただし、初日11R特選のメンバーは強烈で「このメンバーなら、自分の状態が10割で自力でどうかってとこなんで」と苦笑いも浮かべた。 　松浦の強みは、今の状態で、その時のメンバー構成で、の組み立てに長けているところ。存分に持ち味を発揮して、勝利をもぎ取る。