痛恨失策の佐藤輝明「特守」効果なし ぶり返した〝不治の病〟「あれで終わりよ」岡田監督あきれ 阪神が首位陥落
昨年日本一の阪神がぶり返した〝不治の病〟に悩まされている。14日の中日戦(豊橋)で佐藤輝明内野手(25)の拙守が響き、痛恨の逆転負けで首位から陥落した。 【写真】鳴尾浜での2軍練習に合流、ファンの前で特守を受ける阪神・佐藤輝明 1点リードの8回無死二塁から、送りバントを処理した捕手の坂本が三塁へ送球。タイミングはアウトだったが、佐藤輝がまさかの捕球ミスでオールセーフとなり、一挙3失点へとつながった。 試合後に「あれは捕らないと」と悔しがった佐藤輝に対し、岡田彰布監督(66)は「あれで終わりよ。もうええよ。キャッチボールやからな」と怒りを通り越してあきれ顔だ。 首位にいて目立たなかったが、チームの失策数はすでに24個でリーグ最多だ。特に目も当てられないのは佐藤輝で、37試合ではや6失策。年間ペースに換算すると23個と、チームワーストだった昨季の20個を上回る。今春キャンプで名遊撃手だったOBの鳥谷敬氏に教えを乞うなど、1000本以上のノックを受けて猛練習したというのに、現時点で効果が全く見られないのは悲しい。 チームとしても昨季は日本一の陰で85失策を犯し、2018年から6年連続リーグワーストと不名誉記録は止まらず。岡田監督は日頃から「エラーはつきもの。数は関係ないし、気にしてない」と口では言うものの、この日のように負けにつながれば話は別だろう。 2試合ぶりのスタメン復帰で2安打を放ち、打撃は復調の兆しを見せた佐藤輝だが、攻守ともにもっと奮起しないと出番は減る一方かもしれない。 (岩﨑正範)