人気スタイリストが教える、毎日同じ服を着続けても飽きない理由。「1セットの服」で自分を好きになる方法とは?
◆翼を広げてからファッションを選ぶと「飽きない」 「制服化」をしていると必ず「同じ服をずっと着て飽きないんですか?」とか「新しい服を買うのを我慢しているのですか?」と聞かれます。 私はほぼ毎日、同じ服を着続けているのですが、これが不思議と飽きないもの。「むしろ、この服をもっともっと何回も着たい!」という気持ちでいっぱいです。それは、想像から生まれる「憧れ」の言葉を、実際に着る服に反映し、身に纏(まと)っているからです。 例えば私はファッションデザイナーの山本耀司さんがインタビューでおっしゃっていた「一着の服を選ぶってことはひとつの生活を選ぶってことだぞ」という言葉に影響を受けて、一層真剣に服を選ぶようになりました。 はじめて買ったワイズ(山本耀司さんが手掛けたブランド)のワンピースは、私の宝物であり、その服を着ると「時代に流されることのない価値観を持つ、自立した女性」というワイズの信念を身に纏っている気分になります。 服を作るブランドやデザイナーの考えを知ってリスペクトすると、「飽きる」という感情が生まれません。一時的な「好き」は変わっていくかもしれませんが、「敬意」は長く続くもの。 まずは自分の気持ちに制限をかけず、想像の翼を大きく広げていきましょう。
◆新しい服よりも先に「全身鏡」を買おう さあ、「想像の世界」から、「現実の世界」に戻ってきました。 みなさんに、おすすめしたいアイテムがあります。それは、「全身鏡」です。お持ちでない方は、新しい服を買うよりも先に全身鏡を買いましょう。 全身鏡を選ぶポイントとして、できれば大きめのもの(幅40センチ以上×縦150センチ以上)、そして、周りの「枠」ができるだけ細いものをおすすめしています(枠が太いと、その分、鏡の面積が小さくなってしまうからです)。 ・全身がゆったり視界に入って、背後に部屋が少し映るくらいの余裕があると、しっかりとファッションに向き合えます。 ・自立するタイプの全身鏡がおすすめです(部屋の中で、いろんな光の当たり方のところへ移動できるため)。 ・玄関のシューズクローゼットや、お風呂に備え付けられている鏡は、いくら大きくても冬場は寒く夏場は暑いので、じっくり観察するのに適していません。長時間薄着でいても落ち着いていられる場所に置けるものが良いでしょう。