「ロッキー」フェス、ロケ地の米フィラデルフィアで初の開催!
映画「ロッキー」シリーズの聖地として知られる米フィラデルフィアで、第1作の公開48周年を記念した初の「RockyFest」が開幕したと、英ガーディアンが報じている。目玉となるのは、主演のシルベスター・スタローンが個人コレクションから1カ月間限定で貸し出した新たなロッキーの銅像だ。 映画でロッキー・バルボアが駆け上がったフィラデルフィア美術館の階段は、作品の象徴的な場面として知られる。1982年、スタローンは映画「ロッキー3」にも登場した銅像を市に寄贈。当初は階段の上に設置されたが、議論の末、2006年に階段下へ移設された。現在も世界中から訪れるファンが、主人公のように階段を駆け上がり、像の前で写真を撮る人気スポットとなっている。 12月8日まで開催される「RockyFest」では、バスツアーや壁画のお披露目、映画マラソン上映などが行われる。今回、階段上に設置された第2の像は、数日前から覆いがかけられていたものの、両手を上げたポーズが見え隠れし、ファンの間で話題を呼んでいた。 祭典に出演予定の俳優はいないが、スタローンはメッセージを寄せている。「この像は、映画『ロッキー』が象徴するすべて、すなわち不屈の精神、心意気、そしてロッキーとフィラデルフィア市民との絆を表現しています。48年間支え続けてくれたファンへの贈り物です」 フィラデルフィア・ビジターセンターのキャスリン・オット・ラベル最高経営責任者は「毎日、世界中のファンが美術館の階段を駆け上がり、ロッキー像と写真を撮るために訪れています。困難を乗り越えてチャンピオンになるというメッセージは、多くの人々の心をとらえ続けているのです」と語っている。 公開から半世紀近くを経た今なお、「ロッキー」は世代を超えて人々に勇気と希望を与え続けているようだ。