親族は仲が良いので「遺産争い」なんて起きない気がします。そんなに心配すべきことなのでしょうか?
遺産争いをしないための対処法
親族仲が良いにもかかわらず、遺産争いが起きてしまうことはありえます。しかし、遺産争いをすると時間や労力がかかる上、親族関係も悪化してしまうなどして良いことはないでしょう。 本項では、遺産争いでもめ事が多いケースおよび、対処法について紹介します。「自分たちは大丈夫」と思わずに、できる対処はしておきましょう。 ■生前に確認する 被相続人が存命のうちに、遺産相続について確認しておきましょう。チェックしておくと良い項目は主に以下の4点です。 ●誰が法定相続人であるか ●法定相続分がどれくらいか ●相続税の負担はあるか ●不動産の分割方法 被相続人の死後、想定しなかった法定相続人が登場してもめるというケースもあります。法定相続分についても確認しておきましょう。法定相続分とは、遺産の取得割合です。法定相続人や法定相続分については民法で定められているため、あらかじめ知ることができます。 相続税がいくらになるかも知っておきましょう。そして、不動産を相続する場合どのように分割するかも話し合っておくと、トラブルを軽減できます。 ■財産目録を作成し遺産を明確にする 財産目録とは、資産などを明瞭にしたものです。財産目録を作ることで遺産が明確になり、「ほかにも遺産を隠しているのでは?」といった疑心暗鬼を生まずに済みます。
遺産争いをしないために事前に話し合っておこう
親族仲がよくても、遺産争いが起きることはあります。相続人同士でコミュニケーションが不足していたり、疑心暗鬼になったりすることがもめる原因になりえるでしょう。 遺産の扱いや分割について、被相続人を含めて日頃から確認し合い、遺産争いのトラブルをできる限りおさえましょう。 出典 裁判所 司法統計 国税庁 No.4132 相続人の範囲と法定相続分 国税庁 No.4155 相続税の税率 株式会社アシロ 相続トラブル調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部