産総研研究員、論文を捏造改ざん 42本、処分検討
産業技術総合研究所は、ナノバイオ材料応用グループの亀田直弘上級主任研究員が2007~22年に発表した論文42本に捏造や改ざんなどの不正があったと1日までに発表した。論文を取り下げるよう亀田氏に勧告し、処分も検討している。亀田氏は「論文の数を稼ぎたい気持ちがあり、自分の描くストーリーに合わせるため改ざんなどを行った」と話しているという。 産総研によると、図の縮尺を表すスケールバーを実際と異なる大きさで示したり、1枚の電子顕微鏡写真の一部を切り出して別の画像として示したりしていた。スケールバーの改ざんは自分のイメージ通りのサイズに合わせるのが目的だったという。