立民・米山隆一氏 斎藤知事の疑惑巡る豊田真由子氏の“何百万の仕事も無償”に異論「違和感ありまくり」
立憲民主党の米山隆一衆院議員(57)が28日までにX(旧ツイッター)を更新。元衆院議員の豊田真由子氏の、兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)をめぐる公選法違反の疑いに関しての見解に言及した。 知事選で斎藤氏を支援したPR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓代表がブログに、選挙期間の「広報全般を任された」などと仕事として請け負ったと取れる文章を投稿。公選法では選挙活動で報酬を支払える対象は事務員や車上運動員、手話通訳者らに限定されている。 斎藤氏は27日の定例会見で、ブログについて「聞いていないし、内容も知らなかった」と説明。報道陣からは見解を問う質問が相次いだが、これまで通り、ポスターの制作費などで「70万円を支払っただけ。法令に抵触することはなかった」「折田さんはボランティアという認識だった」とした。SNSの戦略について折田氏はブログで詳細に説明しているが、斎藤氏は「自分と陣営で主体的にやっていた」と訴えた。ただ、折田氏が演説の動画撮影をするなど深く関わっていた事例などを挙げられると「代理人に聞いてもらいたい」「法的なことは代理人にお願いしている」と繰り返した。 代理人の奥見司弁護士が斎藤氏の会見終了後、報道陣への説明の場を設けた。奥見氏によると、選挙のボランティアを探していた斎藤氏が9月下旬、支援者から折田氏を紹介され、同29日にメルチュの事務所を訪問し、ポスターやチラシの制作、SNS運用の話をした。翌日以降、プランと見積書が届き、ポスター制作費などで70万円支払ったという。奥見氏は運動員買収などの公選法違反には当たらないと強調。「ブログはうそか」と問われると「事実と、全く事実でない部分が記載されている。そういう意味では“盛っている”と認識している」と話した。 この斎藤氏の“疑惑”について、豊田氏は27日に出演したテレビ番組で、斎藤陣営から請け負った折田氏はアカウントの管理・監修がとても重労働だったことも記載していることについて「ボランティアだったら何も問題がない」と指摘。実際、豊田氏も体験しており「個人のボランティアって、びっくりするくらいやってくれたり、何のためにここまでやってくれるのというくらい応援してくれる人はいるんです。一般の方からしたら何百万円もかけて請け負うような仕事を無償でやるなんてあり得ない、と思うかもしれないけど、家族のように寝食を忘れてやってくれる場合もある」などとコメントした。 米山氏は、豊田氏のこの投稿を報じた「斎藤知事側の選挙説明 豊田真由子氏『選挙やった者としては違和感ない』→公正中立にファクトみるべきと PR社長側には『じゃあなんで』」と題された記事を引用し、「そうですかね?自力で参議院選・知事選をやった事がある身としては違和感ありまくりですけどね。まず自力だと圧倒的にお金が足りないので『センスのいい印刷屋さん』を必死で選んで必死で打ち合わせをしますが、わざわざデザインだけ別に70万(大金です)で依頼したりしません」と指摘。 続く投稿で「一方斎藤氏サイドの説明を抜きにして、PR会社の当初の言葉をそのまま受け取った場合『ああ、旧知の苦境の斎藤氏から安値でSNSの運用を依頼され、それでも頑張って大成功したから、次の仕事の為に成果を宣伝したんですね』と言う事で、公職選挙法違反を除けば、何処にも何の違和感も矛盾も感じません」と自身の見解をつづった。 そして、「決定的な証拠がない中で外野の我々はいずれにせよ推測で物を言うしかない訳ですが、自らの経験と常識に基づけば、私は上記の様に感じます」とした。