オランダはザックJをどう見たか?
後半2失点を喫した上、味方にビルドアップのパスをつなげず、ロングボールばかり蹴っていたGKシレセンは「僕もチームもプレイ内容が非常に悪かった。2失点を防げたかどうかはビデオを見直さないと分からないけれど、ともかく負けなくてよかった。今日、これだけオランダが苦しんだのは日本が良かったから。彼らを賞賛しないといけない」と自己批判も交えながら日本戦を振り返った。 ■引き分けたけれど負けた気がする 引き分けに安堵したのはロベンも同じ。 「後半、オランダは引いてしまい、日本はプレッシャーをうけることなくボールを回していた。引き分けたけど、負けた気がする。日本が完全にゲームを支配していた。日本の2点目のゴールは素晴らしかった。その直後に日本は勝ち越すチャンスを得たが、それが入らないで助かった。相手にイニシアチブを与えてしまったのは反省点。明日、ビデオでチェックしないといけない」 フラールはこう言った。「今日の試合は非常に貴重な学びの場になった」 2点をリードした上、3点目を奪って止めを刺すチャンスもあったのに、危うく日本に敗れかけたオレンジ軍団。彼らの表情は冴えなかった。 (文責・中田徹/欧州在住ライター)