MVPに輝いたスタントンをMVPコールで祝福するヤンキースナイン（AP）

　◇ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦　ヤンキース5―2ガーディアンズ（2024年10月19日　クリーブランド） 【写真】2009年、リーグ制覇で守護神リベラと抱き合う松井秀喜 　ヤンキースは19日（日本時間20日）、ガーディアンズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦に5―2で勝利し、09年以来、15年ぶり41度目のワールドシリーズ進出を決めた。ジアンカルロ・スタントン外野手（34）がMVPを獲得した。 　初回無死一塁からソトの右中間二塁打で一塁走者のトーレスが一気に本塁生還を狙ったがタッチアウトに。その後、2死満塁としたが、スタントンが空振り三振に倒れた。立ち直ったガーディアンズ先発バイビーの前になかなか得点を奪えない。2回から5回まではわずか1安打に封じられた。 　それでも2点を追う6回だった。トーレス、ソトの連打で無死一、二塁の場面ではジャッジが遊ゴロ併殺に打ち取られたが、続く2死三塁からジャッジが高めに浮いたスライダーを完璧にとらえ、左中間席へ運ぶ同点2ラン。スタントンにとって、3戦連発で今シリーズ4本目、今季のポストシーズンで5本目のアーチとなった。 　両軍の救援陣が踏ん張って、試合は延長戦へ。10回1死からウェルズが四球で出塁。続くバードゥーゴの二ゴロを併殺をあせったのか、二塁ベースカバーに入った遊撃手のロッキオが獲り損ねる。2死一、二塁となって、ソトが高めの速球をとらえ、右中間へ決勝3ランを放ち、激闘に終止符を打った。 　スタントンはナインからのMVPコールを背に受け「シーズン中も色々なことがあった。このシリーズもジェットコースターのようだった。このチームならできる。今日は楽しんで。ここからが本当の戦いだ」と語った。ジャッジは「本当に特別な瞬間」と声を弾ませれば、ソトは「チームをワールドシリーズに連れていけるホームランを打てて興奮している。このチームは素晴らしいメンバーが揃っている。（6回の）スタントンは、すごいホームランだった」と語った。 　ブーン監督は「みんなが一丸となった。我々はお互いを理解し、全員で困難に立ち向かった。こんな素晴らしい選手たちと戦えることを誇りに思う」と結束力を強調した。 　ワールドシリーズは25日（日本時間26日）に第1戦が行われる。ナ・リーグ優勝決定シリーズはドジャースが3勝、メッツが2勝となっている。ドジャースが相手となれば、1981年以来、メッツが相手となれば2000年以来のワールドチャンピオンをかけた戦いとなる。