自由自在な「夢の照明」誕生 第二次LED革命 ~照明業界 未来予想図~
イノベーションの後半戦、「社会実装」へ
最近よく指摘されるのが「イノベーション=技術革新は誤訳」という論調だ。本来的には、「技術革新も含め、『社会実装』がどれほどなされ、社会にどれほど影響を与えたか」という点が重要視される。 照明業界では、青色LEDがノーベル賞を受賞した理由の一つとして、「社会にどれほどの影響を与えたか」という点が重視されたと聞く。LED照明が当初、小型化や省エネ性の高さというインパクトが評価されたと考えた場合、照明制御・ソリューションの展開はいかに「社会や市場、顧客の実装に至ったか」という視点が重要になってくる。 光も制御も自由自在になった。今度はそれをいかに市場に提案し、顧客を見つけ、使い方を認知・定着させるか――。「モノ売り」だけでなく「コト売り」を含む提案と実装が求められる事業モデルへの移行が、10年代後半から照明各社に問われるようになってきた。 執筆構成=富士経済・石井優
電波新聞社 報道本部