なぜ呼ばれない? 日本代表に招集したかった選手(5)久保建英らのライバル! 今やビッグクラブ注目の超逸材
FIFAワールドカップ26・アジア最終予選に臨む日本代表メンバーが先月発表された。久保建英、三笘薫らが順当に名を連ねた一方で、クラブで活躍しながらも呼ばれなかった選手もいる。今回は、確かな実力を持ちながらも日本代表に呼ばれなかった選手を紹介する。※成績は8日時点の『transfermarkt』を参照。
MF:鈴木唯人(すずき・ゆいと) 生年月日:2001年10月25日 所属クラブ:ブレンビー(デンマーク) 24/25リーグ戦成績:7試合0得点1アシスト 今年6月のワールドカップ・アジア2次予選でおよそ2年半ぶりに日本代表へ返り咲いた鈴木唯人だったが、アジア最終予選の9月シリーズには招集されなかった。 絶妙なファーストタッチ、テクニカルかつダイナミックなドリブル、精度の高いシュートと、鈴木は攻撃的なポジションの選手に求められる能力を高いレベルで備えている。パリ世代屈指の逸材には、いまやマンチェスター・シティやリバプールをはじめとする欧州列強クラブが獲得に関心を示すほどだ。 しかし、現在の日本代表には久保建英や堂安律、南野拓実といったタレントが揃っているため、鈴木ほどの実力の持ち主であっても代表入りは容易ではない。久保らの出来栄えが非常に良いこともあり、森保一監督の中で鈴木を招集する優先順位は必ずしも高くないように見える。 ただ、所属クラブのブレンビーで鈴木がシャドーのポジションを務めることが多いという点は見逃せない。森保監督は、今月5日に行われた最終予選初戦の中国代表戦でブレンビーと同じ[3-4-2-1]システムを採用。同システムは大きな効果を発揮し、7-0と記録的なスコアにつながった。結果論ではあるが、[3-4-2-1]システムを使用するのであれば、ブレンビーでシャドーの役割に慣れ親しんでいる鈴木を招集しておいても良かったように思える。 スペースを作る動きに長けている上田綺世の後方で得点力のある鈴木が虎視眈々とゴールを狙う布陣は、どの相手にとっても脅威になるだろう。輝きを放つための戦術的条件が揃っていただけに、今回のアジア最終予選で鈴木の姿をピッチ上で見たかったと余計に感じてしまうのは贅沢な欲求だろうか。
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