地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
南の街アリススプリングスを目指して1日で1000キロ走ることに……
オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。仲間とフィッシングを満喫した後は国立公園を一人旅。旅の終盤は、アリススプリングス空港に妻を迎えに行くべく、1日で約1000kmを移動することとなりました。 【画像】草原と林が入り混じるアウトバック! オーストラリアのハイウェイの風景を見る(19枚)
治安の悪い街を避けつつハイウェイを突き進む
今日は、ビッグデイである。マタランカのビタースプリングス・キャンプ場からアリススプリングスまでのロングドライブだ。Airbnbで予約した宿をナビに入力すると、「↑1070」と出た。なんと、1070km直進というわけだ。 朝、7時、夜明けとともに出発。かつて、よく一緒に仕事をしていたカメラマンが、「早く着きたければ、休まないこと」と長距離ドライブの極意を語っていた。時速110km/hで走り続ければ10時間で着く。ナビの到着時間は午後5時。給油と休憩に1時間半をみて、目標到着時刻を午後6時半とした。 はたしてどうなるか!? アウトバック爆走、スタートだ! じつは、このルートには別の不安もあった。例のアボリジニー問題である。とくに、ルート上最大の町、テナントクリークは悪評が高かった。知り合いのオーストラリア人は、「テナントクリークでクルマを離れてはいけません。80%の確率でクルマが傷つけられます」と言っていた。80%とは、ものすごい確率だ。 キャサリンでアボリジニー問題を肌で感じて、ルート上の宿泊を避けたのも事実だった。給油や休憩は最小限にして、早くアリススプリングスに到着することを目標にした。 しかし、いざ走ってみると心配が無用だったことが分かった。ガソリンスタンドには、ほとんどアボリジニーの姿はなく、ちゃんとしたビストロやモーテルを併設しているところもあった。サービスのないレストエリアも基本的にオーバーナイトがOKで、泊まっている人も多いようだった。これを知っていれば、昨日のうちにあと300kmくらい走っておいたのに、と後悔した。もちろん、後の祭りである。 ただし、テナントクリークだけは噂どおりだった。キャサリンから白人がいなくなったような町で、歩き回っているのはアボリジニーだけ。町をぐるっとひと流しして、そのまま走り去った。
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