サンローラン プロダクション製作、ゴダールの遺作が2/23から公開
ゴダールが最後に手掛けた映画『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』が、「サンローラン プロダクション バイ アンソニー・ヴァカレロ」により製作され、ついに日本でも公開される。 【写真を見る】サンローラン プロダクション製作、ゴダールの遺作が2/23から公開
巨匠ゴダールの最期の作品
『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』は、ゴダールが2022年9月に逝去する前に取り組んでいた特別な作品で、型にはまらない短編アート映画。本作では、完成に至らなかった映画に対して彼が思い描いていたアイデアやリファレンス、ビジュアルが描写され、天才ゴダールの精神や思考やどのようなものだったかを垣間見ることができる。 ■手掛けたのは「サンローラン」の プロダクション 製作したのは「サンローラン プロダクション バイ アンソニー・ヴァカレロ」。これは、「サンローラン」が2023年4月に設立した映画製作プロダクションで、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロがサンローランのために構想し、彼のコレクションがもつシネマティックな世界観とニュアンスを反映させながら、メゾンの未来を共に歩んでいく事業となる。昨年の第76回カンヌ国際映画祭に参加し、オフィシャルセレクションの1つとして本作とペドロ・アルモドバル監督の「Strange Way of Life」(イーサン・ホーク、ペドロ・パスカル出演)をプレミア上映した。 アンソニー・ヴァカレロは、本作を「決して存在しない映画の予告編」と称し、「映画界で最も影響力のある巨匠の一人であるジャン=リュック・ゴダールを敬服している」と語った。『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』は2月23日より公開される。 サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ提供 『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』 2024年2月23日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、 ヒューマントラストシネマ渋谷他にてロードショー
編集と文・遠藤加奈(GQ)