交通事故で意識不明の女児、20日ぶりに目を覚ます 妹は依然昏睡/台湾
(彰化中央社)中部・彰化県で横断歩道を渡っていた小学生のきょうだい3人が乗用車にはねられた事故で、意識不明となっていた女児1人が13日、事故から20日ぶりに目を覚ました。一方で女児の妹は、依然として深い昏睡(こんすい)状態にある。 事故は先月22日に発生。乗用車を運転していたのは70代の男性で、運転免許の取得歴がなかった。はねられた3人のうち2人は一時心肺停止となり入院。2人の弟は軽傷だった。 目を覚ました女児が入院している病院によれば、女児の脈拍や呼吸などのバイタルサイン(生命兆候)や神経機能は事故後少しずつ改善。同日午前に医師と家族が病床に行くと、女児が目を開けたり閉じたりしているのに気付いた。医師が「まばたきを2回して」と声をかけると、女児はその通りにし、居合わせた人々は喜びに包まれたという。損傷を受けた脳の幹細胞の治療には、人道的見地から未承認薬が投与された。 意識が戻っていない妹は、別の病院に入院している。病院は今後、最適な方法で治療を進めるとしている。 (鄭維真/編集:田中宏樹)