地震ではこんなことが起きる! どんな備えが必要?
地震の後の通電で、火災が起きてしまう。
地震の後では多くの地点で同時に火災が起きることが多く、その対策もぜひ考えておきたいところ。 「近年の災害でリスクが高まっているのが通電火災です。たとえば、アイロンを使っているときに強い揺れに襲われ、電気が止まるとします。その後、停電から復旧して倒れたままのアイロンに通電すると、火災の原因になってしまう。そうした通電火災を防ぐためにも、避難するときにはブレーカーを落とすことを忘れないでください」
外出先で看板など上からモノが落ちてくる。
市街地などでは、強い揺れによる落下物が大きな脅威になる。 「ガラスとかタイル片、コンクリート片、看板、室外機など、上から降ってくるものがあることを忘れないで。上を見て落ちてくるようなものがあれば、持っているバッグで頭をカバーしてその場を離れる、これに尽きます。とにかく頭を守ることが何よりも大切」
水道、電気、ガスといったライフラインが止まる。
いつ起こるかわからない地震に備え、一度、家でキャンプをする感覚で、すべてのライフラインを止めて過ごしてみるのもおすすめ。 「災害時の生活の疑似体験ができ、必要なものがわかります。灯りはどうする?ご飯は?歯磨きは?など、考えるきっかけにも。ご飯は冷蔵庫のものから使おう、灯りは携帯だとすぐ電池消費するからランタンがいいね、など実体験からわかることがある。防災トイレも試して、一般ゴミとして捨てられるか確認しておくといいでしょう」
どちらが正しい?
電車に乗っている時に地震。 ⚪︎ 揺れが収まっても外には出ない。 × なるべく早く電車から離れる。 駅にいた場合、電車が止まっていたら車内にいる、入るのが最善策。 「ホームには案内板など落ちてくるものがたくさんある。地震直後に目の前に電車があったら、飛び乗って揺れが収まるのを待つようにして。その後に駅員さんの誘導に従って動くのがいいと思います」 食事の支度中に強い揺れ。 ⚪︎ 何があってもガスの火を消す。 × ガス台から離れて安全な場所に移る。 非常時にはガスが自動的に停止する機能があるため、地震発生時は何もする必要はない。 「とにかく、身の安全を優先すること。キッチンから離れて何も置かれていない廊下に避難し、揺れが収まって火が消えていなかったら消しに行くといったイメージです」