娘の成長願い「ひな流し」 和歌山・淡嶋神社
和歌山市の淡嶋神社で3日、子どもの成長や幸せを願う神事「ひな流し」が行われた。全国から神社に奉納されたひな人形約500体をのせた小舟が、穏やかな春の海に送り出された。 巫女が、桃や菜の花で飾った3隻の小舟に、おはらいをしたひな人形を丁寧にのせていった。小舟に触れた女性は健康に1年間過ごせるという言い伝えがあり、多くの女性参拝客らが100キロ近い重さの小舟を交代で担いで海辺まで運んだ。 家族3人で初めて訪れたという大阪府泉南市の白江幸恵さん(43)は「今年も娘が元気に育ってほしい」と話した。桃色の着物を着た娘の初羽ちゃん(4)は「おひなさまがいっぱいできれい」と笑顔だった。