住友鉱山参画のカナダ金鉱山が商業生産開始
住友金属鉱山は5日、カナダの産金会社アイアムゴールド社と共同で開発を進めているコテ金鉱山開発プロジェクト(カナダ・オンタリオ州)が、現地2日に商業生産を開始したと発表した。連続30日間の選鉱処理量の平均値が設計値(1日当たり3万6千トン)の60%以上に到達した。年内の操業度9割の到達を目指し、ランプアップを進める。 同鉱山は、今年3月末から金ドーレ(金品位約90%の金と銀の合金)の生産を開始し、ランプアップを進めている。生産量(権益100%ベース)は、2024年に金量6・9トン、25年には同15トン程度を計画している。 同プロジェクトは、オンタリオ州ティミンズ市の南南西約125キロに位置する露天掘りの大規模金鉱山開発プロジェクト。可採鉱量は2億3500万トン(平均金品位1・01グラム/トン)で、マインライフ約18年、総生産量は金205トンを予定する。隣接鉱区を含む周辺エリアでの探鉱も進めており、追加資源量の獲得によるコテプロジェクトの価値向上にも取り組んでいる。