阪神・渡邉諒 「代打」で力となった右の強打者 佐藤輝明の刺激にも/復活を遂げた男たち
日本ハムから移籍2年目の渡邉諒が昨シーズンの試合出場数を上回った。江越大賀、齋藤友貴哉とのトレードで阪神入りした。日本一になった昨年と比べて今年はさらに貢献度は高い。 【選手データ】渡邉諒 プロフィール・通算成績 今シーズンはほとんどが「代打」での出場だった。一、三塁に就く機会もあったが、大事な場面で打席に送られるケースのほうが目立った。まだまだ「代打の神様」と称されるには至らない。ただストレートにめっぽう強いことが売りで、本領を発揮しベンチの期待に応えながら結果につなげた。 「代打で出てきて長打を打てたらチャンスも広がる。僕に求められているのは二塁打、三塁打、そういうところではないかと思っている」 9月10日のDeNA戦(甲子園)で、3点リードの7回に石井大智の代打で登場し、坂本裕哉のストレートを打ち砕いて本塁打にした。これが代打での初本塁打だった。 日本ハム時代には二塁手としてレギュラーをつかんだ時期もあったが、故障もあって長続きすることなく出番も減少しただけに、新天地で再び花を咲かせたかった。 三塁では佐藤輝明の刺激になった一戦もあった。8月13日の巨人戦(東京ドーム)では三番・三塁でスタメン出場し、今季初の決勝打を放っている。 チームにとって貴重な存在だけに「とにかく練習して結果を出さないといけない」と言い続けてきた。来季も戦力として勝利に貢献する。 写真=BBM
週刊ベースボール