2023年のシリーズチャンピオンを決める一戦【ブルボン Presents WINGRAM CUP 2023 Vol.3】
準優勝は長い手足から繰り出されるトリックが特徴的な能勢想。バリエーションの多さに定評がある彼女は、「フロントサイドスミスグラインド」などコーピングをグラインドで長い距離を流すトリックや、高いエアーの中に「アーリーウープフロントサイド」や「キャバレリアルメロンバックサイドグラブ」を組み込むランで2本目に54.10ptをマーク。ベストトリックでは1本目に「キャバレリアル360」で35.33pt、2本目で「バックサイド」を入れた後「ブーメランアウト」をするルーティンに2度トライするも、足をついてしまいメイクとはならなかった。しかしバリエーションとオリジナリティが評価され25.6ptという成績を残して2位の座を勝ち取った。 今回彼女にとって本カテゴリー初の表彰台獲得となり、ベストトリックではメイクした後も小さくガッツポーズをする姿も見られ、今シーズンを締めくくる良い大会になったことだろう。
3位はバーチカル歴わずか1年の橘唯愛。決勝進出を目指して出場した彼女だったが決勝という緊張感のあふれる中で見事なライディングを見せた。他の選手たちがなかなかランを2本フルメイクでまとめられない中、橘は1本目をフルメイクで終えると2本目で「インバート」から「レイバックエアー」そして「フロントサイド360」の形に持っていき、最後には逆回りの「バックサイド360」を決めるルーティンで1本目の得点を上回る41.70ptをマークした。ベストトリックでは1本目で「インバート360」をメイクして41.00ptをマークすると2本目では「フロントサイド540」を決めた。3本目は惜しくもミス、また2本目は1本目の得点を塗り替えることはできなかったが、合計82.70ptとし初入賞を成し遂げた。 また女子カテゴリーのシリーズチャンピオンは第1戦で1位、第2戦で2位という結果を残したなった貝原あさひが逃げ切り今年度のJSFバーチカルシリーズを制した。