いつも行列、大人気とんかつ店…「竹亭」創業者・久保功さん死去 県産豚肉にこだわり、振興券2万円分で「とんかつ一生食べ放題」ユニーク企画も
鹿児島県鹿屋市に本店がある人気とんかつ店「とんかつ竹亭」創業者で、常連客から「マスター」と親しまれた久保功さんが6日、間質性肺炎で同市の病院で死去した。81歳。県産豚肉にこだわり、連日行列が絶えない鹿児島を代表する人気店に育て上げた。長男で2代目の竹弘さん(49)は「これからも愛される店として引き継いでいきたい」と語る。 【写真】とんかつ竹亭創業者の久保功さん。左右に広がった口ひげがトレードマークだった(遺族提供)
同市出身で鹿屋高校から滋賀大学に進学し、茨城県内の食肉専門学校で学んだ。会社員を経て1970年、鹿屋市西大手町に本店を開店。キャベツを抱えた豚の看板が目印で現在、本店以外に鹿児島、霧島両市に3店ある。 店を継いだ竹弘さんは「父は地元のお客さんと接するのが好きだった」と振り返る。左右に広がった口ひげがトレードマーク。今年4月まで調理場に立った。99年には商店街を盛り上げるため、65歳以上を対象に地域振興券2万円と引き換えに「とんかつ一生食べ放題」というユニークな企画を発案し話題となった。今でもこの制度を利用する常連客がいるという。 本店は現在改装工事中で、リナシティかのやの仮店舗で営業している。10日まで休業。年内に新装開店を予定している。
南日本新聞 | 鹿児島
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