ブラジル南部の大規模洪水 留守が心配で避難を拒む住民
ポルト・アレグレ、ブラジル、5月10日 (AP) ― ブラジル南部リオグランデドスル州で、先週から降り続く豪雨と、その影響で発生した大規模洪水で少なくとも100人が死亡、約130人が行方不明となっており、23万人以上が被災、州内各地の市町村が孤立状態に陥っている。 当局が生存者の救助を急ぐなか、持ち物を置いて避難することを拒否する住民もいた。 カルロス・サンパイオさんは、グレミオFCのホームスタジアム近くでスポーツバーを経営しており、店の2階にすんでいるが、避難を拒否している一人だ。 1階部分は完全に冠水しているが、水が引いた後、店が荒らされることを危惧して避難を拒んでいる。 「自分の財産を守るために私は戦う」というサンパイオさんに、安全な場所に避難するという気持ちはまったくないようだ。 この洪水で、リオグランデドスル州のほぼ80%の自治体で、1482億3000万円を超える被害が出たと推定されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)