「短く握ったほうが飛ぶ」ってほんと? 普段は“長く握る”派のシングルハンディが実際に試してみた
ショットの飛距離はクラブ自体の長さやスウィングのクオリティだけでなく、そもそもクラブをどれだけ長く、あるいは短く握るかという部分から考える必要がある。普段は“長く握る”派だという、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが、短く握ると飛距離はどう変化するのか、実際に試してみた。
グリップの長さは変えても手元の高さは変えない
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は常にどうやったらもっと飛ぶのか? を考えています。そりゃゴルフって飛ばしじゃないってことくらいはわかっていますが、飛んだほうが楽しいし、確実に飛んだほうがゴルフが楽になるのは間違いないから。
週刊ゴルフダイジェスト3/19号に「短く握ったほうが飛ぶ!」という記事がありました。そういう話ってたまに聞きますが、本当ぅかな~? ってのが正直な感想です。今回はどうすれば短く持っても飛ぶのかということが書かれているようなので、試してみることにしました。 僕なんかが思うのは、やっぱ短く握るとヘッドスピードが落ちるわけだから、仮に少し振りやすくなったとしても「飛ぶ」ってことはないんじゃないの?ってことです。しかも今回の記事では「指2本分(約1インチ)」も短く握るということなんですよね。1インチってことは、アイアンだとすると2番手くらい短いクラブを打つイメージになるので、振りやすさはかなりアップするだろうけど、絶対に飛距離は落ちるでしょ~と思うわけです。でもね、ゴルフ界を見ると、今平周吾プロをはじめ、ブルック・ヘンダーソン、トミー・フリートウッドなど、1インチくらい短く持っている人がけっこういるんですよね。しかも飛距離的にも十分飛んでるし。やっぱこりゃ試すしかないな~と思うわけです。 普段僕はグリップエンドギリギリくらいに長く握っています。飛ばしたいからとかそういう理由ではなく、ゴルフを始めたときから長く握っていたからっていうだけなんですが。なので、ドライバーからウェッジまで、よほどの理由がない限り、ほぼすべてのショットで長く握っています。たまにラインを出したいときや、弾道を低くしたいときなんかには短く持つこともありますが、どうしてもシャフトが硬く感じてしまうのか、切り返しのタイミングが合わないんですよね。ラインを出したいのに、逆に方向性が悪くなったりするんです。