「理解の域を超えている」熱狂を生んだ大谷翔平の40-40達成 米記者もリハビリ下での偉業に愕然「50-50も十分に可能性ある」
やはり役者が違う。大谷翔平(ドジャース)は豪快な形で“偉業”をやってのけた。 現地時間8月23日、大谷は本拠地で行われたレイズ戦に「1番・指名打者」で先発出場。3-3で迎えた9回二死満塁での第5打席で2年連続3度目となる40号満塁本塁打を記録。チームをサヨナラ勝ちに導くとともに、メジャー史上6人目にして、史上最速の「40本塁打&40盗塁」を達成した。 【動画】大谷翔平が大台の40号に到達!「40-40」達成をサヨナラ弾で決めたシーン 一振りで勝負を決めた。二死満塁の絶好機で、相手左腕コリン・ポシェと対峙した背番号17は、初球に投じられた真ん中低めへのスライダーを強振。本人が「とにかく1本打ちたいな」と打ち上げた打球は、あっという間に右中間席に着弾。その刹那、ドジャー・スタジアムは熱狂の坩堝と化した。 長い歴史を誇るメジャーリーグ史でも過去5人しか達成者がいない「40本塁打&40盗塁」。その顔触れは、ホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、アルフォンソ・ソリアーノ、ロナルド・アクーニャといずれも図抜けた身体能力を兼ね備えたスターばかり。さらに複数回の達成者がいないことを考えても、大谷は稀有な記録を打ち立てたと言えよう。 まさに漫画のような形での偉業達成には、地元メディアの記者も舌を巻く。ドジャースをこよなく愛する『Dodgers Nation』のノア・カマラス記者は自身のXで、「何よりも今日勝てたことが本当に嬉しい」という大谷の試合後コメントを「ドジャースはオオタニを獲得できて本当に幸運だ」と強調。いまだ右肘側副靭帯の損傷からのリハビリ期間中であることをふまえ、次のように賛辞を綴っている。 「MLB史上、45本塁打・45盗塁を達成した選手はいない。だが、ショウヘイ・オオタニはドジャースでの最初のシーズンで50本塁打・50盗塁を達成する可能性だって十分にある。今、彼が肘の側副靭帯断裂のリハビリをしながらやっていることは、理解の域を超えている」 多くのスター選手たちを目の当たりにしてきた名物記者も唸らせる大谷。そのパフォーマンスに対する賛辞は止まらない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]