【MLB】オリオールズが強打者獲得 オニールと3年4950万ドルで合意 開幕戦5年連続アーチの記録保持者
日本時間12月8日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、オリオールズはレッドソックスからFAとなっていたタイラー・オニールと3年4950万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。年俸は各年1650万ドルで、1年目のシーズン終了後にオプトアウトできる権利が盛り込まれているという。右打ちのスラッガーの獲得を目指していたオリオールズだが、その補強ポイントに合致する強打者を手に入れることに成功した。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在29歳のオニールは、メジャー最初の6年間はカージナルスでプレー。2021年に打率.286、34本塁打、80打点、15盗塁、OPS.912の好成績を残したほか、2020~21年は2年連続でゴールドグラブ賞に輝いた。2022~23年は故障もあって不本意なシーズンが続いたが、レッドソックスに加入した今季は113試合に出場し、打率.241、31本塁打、61打点、OPS.847をマーク。自身2度目のシーズン30本塁打を達成したほか、開幕戦5年連続アーチはメジャー新記録となった。 オリオールズは今季44本塁打を放ったアンソニー・サンタンデールがFAとなり、その穴埋めが急務に。主力外野手はセドリック・マリンズ、コルトン・カウザー、ヘストン・カースタッドと左打者ばかりだったため、右打者のオニールはサンタンデールの穴埋め役としても、外野手の左右のバランスを取るという意味でも、チームにフィットする存在と言える。 なお、オリオールズは2022年シーズンから本拠地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズの左翼方向を拡大し、被本塁打を減らすことによってチームの躍進につなげた。しかし、自軍の右打者の本塁打も激減してしまったため、来季は投手有利になりすぎたバランスを調整するために、左翼方向を改修することを発表している。よって、来季はライアン・マウントキャッスル、ジョーダン・ウエストバーグら右打者の本塁打増加が予想されており、右打ちのスラッガーであるオニールを獲得したのも、その流れに沿ったものと言えるだろう。