「場取り」へ一斉疾走 青森県むつ市・脇野沢 マダラ漁解禁
「タラの里」として知られる青森県むつ市脇野沢地区で2日朝、底建網の仕掛け場所を競う伝統の「場取り」が行われた。脇野沢村漁協所属の漁船15隻がそれぞれの漁場を目指し一斉に船を走らせ、今期のマダラ漁が幕を開けた。 貝崎沖に集まった各漁船は午前6時45分ごろ、大漁旗の旗振りの合図で黒煙を吐き出し、エンジンのごう音を響かせ出航した。同日は波が穏やかで、船尾には白波が広がった。 同漁協によると、漁解禁は1日だったが悪天候のため2日に延びた。水揚げは来週以降の見込み。漁期は2月中旬ごろまで続く。 昨年度の水揚げ量は、2019年度以来の1千トン台となる1052トンだった。 髙橋竹彦総務部長は「漁師には事故やけがをせず安全に操業してもらい、今期も1千トン台の豊漁を期待したい」と語った。