【女性皇族10方】雅子さまは紅葉、愛子さまは扇…お着物に込められた想いとは?「秋の園遊会」ファッション|STORY
佳子さま
佳子さまがお召しになった、流水の中に菊があでやかに咲き誇る振袖は、以前、姉の眞子さんが2016年のパラグアイご訪問時に着用されていたもの。現在は異国で暮らす眞子さんへの想いを表されているのかもしれません。佳子さまは、この振袖をご自身の20代最後の誕生日にもお召しになっており、思い入れの深い一枚のようです。地の色は水色ですが、菊の色を拾って帯の色をリンクさせ全体をまとめる着こなしは、さすがおしゃれな佳子さまです。((C)JMPA)
華子さま
上皇陛下の弟である常陸宮さまの妃、華子さま(写真中央)。旧華族のご出身らしく、品が良く洗練された和装の着こなしにはファンが多いことで知られています。本金箔の斜め取りに、友禅で染め上げられ、手刺繍がほどこされた紅葉が浮き立つように麗しい訪問着。流れるような柄の訪問着とは対照的な、直線的な格調高い松菱文様の帯を合わせられ、正統派の見事な着こなしで注目を集めていました。((C)JMPA)
信子さま
昭和天皇の弟、三笠宮崇仁親王の長男である故・寛仁親王の妃、信子さま。松の柄が描かれた淡い藤色の訪問着に、濃い紫地の雲取り文様の帯のカラーグラデーション、帯と調和する金の草履、そして帯からたらした懐中時計と思われる翡翠のような飾りのグリーンのアクセント。シックながら全身の統一感ある着こなしが計算し尽くされた信子さまの着こなしです。凛としていてブレない強さを感じさせる装いには、近年、積極的にご公務に出席され、その役割を全うされようとしている意思が感じられます。((C)JMPA)
彬子さま
信子さまのご長女、彬子さま。青、紫、白など彩り豊かな大小の紅葉の総模様が施されたモダンな訪問着は、和装の達人、華子さまがかつてお召しになられていたもの。緑の地に正倉院華文が目を引く豪華な帯には、繁栄を意味する扇形のべっ甲の帯留めをアクセントに。金の輝きに、べっ甲の異なる質感の艶を重ねた、粋な着こなしです。伝統を大切にし、受け継ぎ伝えていきながらも、型にはまらない、彬子さまらしさが垣間見られます。((C)JMPA)