【女性皇族10方】雅子さまは紅葉、愛子さまは扇…お着物に込められた想いとは?「秋の園遊会」ファッション|STORY
瑶子さま
彬子さまの妹、金髪とピンクのメッシュが話題を呼んだ瑶子さま。鮮やかな若葉のような裏葉柳の地色の訪問着を主役に、金髪、訪問着の金箔、帯、草履と、全身要所要所に金色が効いており、ヘアメークまでもが着こなしの一部として計算されているのがうかがえます。パールの帯留めも上品なアクセントに。伝統の中にモダンな要素がちりばめられた着こなしは、ユニークで革新的な言動で注目を集めることが多かったお父様の寛仁親王の要素を受け継がれているのかもしれません。((C)JMPA)
久子さま
三笠宮崇仁親王の三男、故・高円宮憲仁親王の妃、久子さま。裾に向かって広がっていく流水文様に、紅葉や、梅、水仙などの四季の草花がちりばめられた訪問着を。一目見るだけで華やかな印象をもたらす、上半身に柄をつくした訪問着とは違い、和装を知り尽くした上級者こそ着こなせる一枚です。若くして、高円宮憲仁親王を亡くされて数多くの名誉総裁職、公務をこなす久子さま。波瀾万丈な人生の中、運命に逆らわずに生きていく想いを、その柄で表されたのかもしれません。((C)JMPA)
承子さま
久子さまのご長女、承子さま。和装でも洋装でも大胆で鮮やかなお召し物が印象的な承子さまらしい、躍動感のある柄が特徴的な訪問着。地の色が淡い分、四季の草花や紐文様が引き立ちます。淡い訪問着に緩急をつける、藍色やオレンジ、プラチナ箔が際立つ艶やかな帯の選びもファッショナブル。着こなし全体が、アート作品を見ているようで眼福です。((C)JMPA)
来年の「春の園遊会」でも女性皇族方の装いは和装が予定されています。桜が彩りを添え、華やかなお召し物が見られる春が今から待ち遠しいですね。((C)JMPA)
教えてくれたのは…放送作家・皇室ライター つげ のり子さん
テレビ東京系『皇室の窓』の放送作家。2001年の愛子さまご誕生以来、皇室番組の構成を担当し、皇室研究をライフワークとしている。ワイドショーから政治経済番組、ラジオまで様々な番組の構成を手掛け、現在は西武文理大学非常勤講師も務める。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)『素顔の雅子さま』『素顔の美智子さま』(ともに河出書房新社)などがある。 取材/味澤彩子 11月15日、三笠宮妃百合子殿下がご薨去されました。謹んで哀悼の意を表します。【編集部】