3度目五輪の熊谷紗希が主将…初優勝W杯で起用した佐々木則夫女子委員長「キャプテンとしても逸材」
パリオリンピックに臨む日本女子代表(なでしこジャパン)メンバーが14日に発表され、DF熊谷紗希(ローマ)が自身3度目の五輪メンバー入りを果たした。池田太監督はメンバー発表会見で熊谷をキャプテンに指名。「本人に話しているわけではなく、意思の確認はしていないが」と前置きしつつ「チームをずっと引っ張ってきている熊谷選手にチームをまとめてもらおうかと思っている」と信頼を寄せた。 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 今回招集されたメンバーでは、2011年女子ワールドカップ優勝を経験した唯一の選手だ。五輪は12年ロンドン大会の銀、21年東京大会ベスト8を経験。今大会が3度目の五輪になる。16年リオ大会は予選敗退という悔しさも味わい、17年からなでしこジャパンの主将に就任。悲願の金メダルに向け、再びチームをけん引することになった。 会見に同席した日本サッカー協会(JFA)女子委員長の佐々木則夫氏は、監督として熊谷を起用して女子W杯優勝を成し遂げた。熊谷のことは15歳から知る。 「初めてJFAが北海道でナショナルトレセンU-15を開催したときに出会って、元気な子だなと。関心を持っていたらスクスクと伸びた」(佐々木委員長)。高校2年でなでしこジャパンに初選出されると、ここまで151試合に出場。佐々木女子委員長はその逞しさに目を細める。「本当に自分にも厳しく、周りを鼓舞する。キャプテンとしても逸材だなと。ここまでしっかりと海外を経験しながらよくやってくれた。僕自身もうれしく思っている」と心境を語った。 熊谷をキャプテンに指名した池田監督は「彼女の経験はこのチームの財産」とその理由を口にする。「オリンピックでいろんな想定外のことが起きたときでも、いろんな対応ができる。年齢に関係なく、フラットにコミュニケーションを取り、チームを引っ張ってもらえれば」と期待を込めた。