「愕然」「信じられない」中山美穂さん急死に無念の声やまず 岩井俊二監督、元WANDS上杉、浅香唯…
女優で歌手の中山美穂さん(54)が東京都渋谷区の自宅で死亡しているのが6日、見つかった。警視庁が死因など捜査している。 【写真】1994年、紅白歌合戦で歌う中山美穂さん 捜査関係者によると、自宅の浴槽で亡くなっているのが見つかった。中山さんはこの日、クリスマスコンサート「Miho Nakayama Christmas Concert 2024 in Billboard Live」を開催予定だった。 突然の訃報直後から衝撃と悲しみの声はやまず、夜になっても追悼のコメントがやまなかった。 ロックバンド「WANDS」の元ボーカル上杉昇は自身のレーベル公式X(旧ツイッター)を更新。上杉は「中山美穂さん。私にとって人生の恩人の1人であります。急な悲報に触れ、ただただ驚き愕然とするばかりです。一緒に歌ってくださったこと、ありがとうございました」と感謝した。また「そして表現者としての数えきれない日々を、本当にお疲れ様でした。今はただ、心より御冥福をお祈りいたします」と、中山さんの生前の活躍をねぎらい、哀悼の意を示した。上杉がWANDS時代の92年、中山さんとのコラボシングル「世界中の誰よりきっと」を発表した。作詞を中山さんと上杉が担当、織田哲郎の作曲という豪華布陣によるラブソング。フジテレビ系ドラマ「誰かが彼女を愛してる」の主題歌として、累計売り上げ200万枚を超えるダブルミリオンの大ヒットとなった。 中山さんが主演女優賞を総なめした1995年の映画「Love Letter」でタッグを組んだ岩井俊二監督(61)は自身のSNSで「デビュー40周年、『Love Letter』30周年、そんなメモリアルな来たる2025年、雪のあるうちに一緒に小樽に聖地巡礼しようと約束していた矢先の訃報。悔しい想い、無念な想い、様々渦巻くけれど。まだご冥福をとか、極り文句は口にしたくない思いもあり。。。今夜は気持ちだけですが、あなたの側に居ようと思います」とつづった。 俳優の竹中直人(68)は所属事務所を通じてコメントを発表。突然の別れに「信じようとしても信じられない現実に息が止まってしまいそうです」と絶句した。中山さんとは1997年公開の竹中の監督作「東京日和」で夫婦役を演じており、「その時の美穂さんの全ての表情が深く目に焼き付いています。あるシーンでぼくは中山さんに、「美穂ちゃん、ここで泣いてくれるかな…」と言いました。すると中山さんは、「そう言われたら泣けなくなる…」と…。ぼくは自分の演出の愚かさに深く落ちこみました。福岡柳川にて最後の撮影を終えた夜。美穂さん交えてスタッフみんなでお酒を飲みました。これで撮影が終わっちゃうんだな…と夜の柳川をぼくがひとりで歩いていると、後ろから足音が聞こえてきた。その音に振り向くと、そこに中山美穂さんが立っていました。その佇まいのあまりの美しさに息が止まってしまった…」と当時を回想した。そして「本当に素晴らしい映画女優でした…。過去の言葉で言ってしまう事があまりにも苦しく、せつないです」と悲しみを語った。 脚本家の北川悦吏子さんは自身のXで「私が出逢った中で一番美しい女優さんだった。パリにも遊びに行った。エッフェル塔を見て駆け出したのんちゃん(まだ小さな私の娘)を、抱き上げてほっぺにキスしてた。タンゴもふたりで踊った。慶応にもお見舞いに来てくれた。日曜の真っ暗な待合室で、中山美穂がひとりで、病室から出てくる私を待っていた。「えっちゃん」って呼ぶ、あの声をもう聞けないのか。美咲とアオイをありがとう。美しい思い出しかない。泣き続けるよ」と偲んだ。中山さんは北川さんが脚本を務めたTBSドラマ「Love Story」を務め、北川さんが監督としてメガホンをとった映画「新しい靴を買わなくちゃ」に主演した。 歌手の岡本真夜は自身のXで「96年に中山美穂さんに楽曲提供させていただいた「未来へのプレゼント」今年前半のツアーで歌ってくださっていたと知り喜んでいたところでした。プライベートでも何度かお会いして優しく接していただき…。 まだ信じられず苦しいです。心よりご冥福をお祈りいたします」と記し、故人を追悼した。 女子プロレスラーのダンプ松本はブログを更新し心境を吐露。松本と中山さんはTBS系ドラマ「毎度おさわがせします」で共演しており、「美穂ちゃん 悲しい悲しい悲しいよ~。今でも信じられない。信じたくない!昔の事が頭に浮かんでくる。写真をぶるちゃんが送ってくれたけど涙で良く見れないよ。美穂ちゃんご冥福をお祈り申し上げます」と深い悲しみを示した。 中山さんと同じ1985年デビューの同期でもある歌手でタレントの浅香唯はインスタグラムで「中山美穂さんの突然のご逝去の報に接しただただ信じられない思いと悲しい気持ちでいっぱいです」と率直な思いをつづった。「85年デビューの同期という中でも美穂ちゃんは一目置かれる特別な存在だったように思います はにかみながら見せる笑顔が愛らしくて美しくて魅力的な美穂ちゃん 人見知りだった私を気遣うように優しい笑顔で話しかけてくれてた美穂ちゃん 本当はちゃんと会ってありがとうが言いたかったです」とし、「私もみなさんと同じで気持ちの整理がつかないまま呆然としてしまうのが正直なところです残されたご家族の皆様 関係者の皆様 そしてファンの皆様のことを思うと心が苦しいです」と無念をつづった。