「防災新視点」被災経験から得た知恵を全国から集結
日本人がこれまで経験してきた数々の災害から、これまであまり知られていなかった知見を集めて共有する「防災新視点」という企画を福島民報が立ち上げた。全国42紙も共同で、新たな防災の知恵を広めていく。 東日本大震災の被災経験を持つ新聞社、福島民報と岩手日報は、電通とともに災害から国民の「命」を守るプロジェクト「Future Bousai Initiative」(フューチャー ボウサイ イニシアチブ)を、今年の3月11日に発足した。被災経験をもとに、いまだ足りていない防災のための制度、習慣、仕組み、サービスの整備を目指し、自治体と企業が連携して課題解決に取り組むという活動だ。 その一環としてスタートしたのが「防災新視点」だ。たとえば、「災害は夜にも起こるのに、避難訓練は昼だけだった」、「防災バッグの中身、33パーセントは期限切れ」、「女性は避難所で下着を干しづらい」、「小学校の避難訓練、生徒が作れば自分ごと化する」など、防災に役立つ新たな「視点」を公募して、順次公開していく。またこれをもとに企業や行政から防災啓発や防災教育に関するアクションが立ち上がり、地域防災力が向上していく未来を目指す。 「視点」の応募は、2025年1月31日、午後11時59分まで公式サイトで受け付けている。Xでハッシュタグ「#防災新視点」を付けて投稿することもできる。集められた視点は、選定のうえ公式サイトで順次公開されるが、2025年3月25日に開催される「防災新視点サミット」でも展示される予定だ。 「防災新視点」 https://bousai-new-perspective.com/
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