五木ひろし×高橋愛「同郷の愛ちゃんと〈恐竜体操〉で福井を盛り上げたい!」「今度は紫式部公園で披露したいですね!」
芸能生活60周年を迎えた五木ひろしさんと、モーニング娘。OGの高橋愛さんは、福井出身という共通点で交流がある。今回、五木さんが30年前に息子のために作った同様アルバムの中の1曲「恐竜体操」が時を経て息を吹き返し、福井に縁のある2人がYouTubeで踊ることに。撮影現場にお邪魔した(構成◎吉田明美 撮影◎米田育広) 【写真】恐竜とポーズをとる五木さん * * * * * * * ◆同郷の愛ちゃんとやりたかった「恐竜体操」 豊かな自然と、奥深い歴史や伝統文化が息づく街、福井。そして近年「恐竜王国」としても知られる福井県は、この春、北陸新幹線が延びたことであらためて人気スポットとして注目を浴びている。そんな中、福井出身の有名人を代表する歌手五木ひろしが、同じく福井出身の高橋愛とタッグを組み、「恐竜体操」という曲に合わせたコミカルな体操をYouTube配信している。振り付けを覚え、YouTubeの収録に臨んだ五木ひろしと高橋愛は、高橋がモーニング娘。に入るときからの長い付き合い。2人が語る「恐竜体操」誕生秘話、そして故郷福井への熱い思いとは―――。 五木 いやあ、この「恐竜体操」、いい運動になるね~~。 高橋 けっこういい汗かきました。収録がうまくいってよかったです。 五木 今回、僕のラブコールに応えてもらって、ありがとう。この「恐竜体操」はぜひ福井出身の愛ちゃんとやりたかったんだよね。 高橋 こちらこそ声をかけていただけてうれしいです。たくさんの方に見ていただきたいですね。「恐竜王国」でもある福井県の宣伝に貢献したいです。でも、この曲、五木さんの楽曲の中では、異色ですね。
◆息子のために作った曲 五木 実はこれ、30年前に出した曲なんだよね。 高橋 そんな古いものだったなんて信じられない。今でも充分、新しいですよ!でも、30年前にこんな可愛らしい曲を出していらしたのは、びっくりです。 五木 実を言うと、これは、息子のために作ったアルバムの中の一曲なんだ。30年前、僕が長男の手を引いて散歩をしながら、いろんな歌を口ずさんでいたんだけど、「赤とんぼ」や「お手てつないで」で始まる「靴が鳴る」みたいないわゆる唱歌、童謡しか思いつかなかった。考えてみればこれ、みんな昭和の童謡だなあと…。時代は平成なのに、最近生まれた童謡はないぞ!と…。それで「平成の童謡を作りたい」という気持ちがむくむくと沸いてきたわけ。 高橋 それを実行しちゃうところが五木さんですよね。それが「平成のDO-YO」というアルバムになったんですね。 五木 うん。芸能生活30周年のときの企画もののアルバムとして1994年に発売したんだけど、僕がプロデュースして書き下ろしてもらったり、僕が作曲した「パパとあそぼう」を含め全18曲。作詞は主に高田ひろおさんにお願いして、作曲陣も吉幾三さん、森山良子さんや来生たかおさんたちに協力してもらって、とても豪華なアルバムができたんだよね。 この「恐竜体操」は「およげ!たいやきくん」コンビの高田ひろおさん、佐瀬寿一さんの作品で、当時は今とは違う振りもついていたんだよ。 当時、僕の息子たちが踊ってた。(笑) 高橋 じゃあ、恐竜をテーマにした曲ができたのは、福井を意識したわけではなく、偶然だったんですか? 五木 まさか福井県が「恐竜王国」になるなんて考えてもいなかった。まったくの偶然です!(笑) 高橋 しかも、その後、福井が恐竜王国として有名になったのに、五木さんはこの曲のことを忘れていらしたんですよね。(笑) 五木 そうなんだよね。まったくきれいに忘れてました! (笑)