協会賞に楠田莉子さん 部門優勝者5人が全国大会へ 民謡民舞奄美連合大会
2024年度民謡民舞奄美連合大会(日本民謡協会、同奄美地区大会実行委員会共催)は16日、鹿児島県奄美市笠利町の県奄美パークであった。民謡の年代別5部門に75人が出場して自慢ののどを披露。各部門優勝者で競う協会賞争奪戦は成青年部で「うらとみ」を歌った楠田莉子さん(26)=山ゆり会=が選ばれた。 大会は日本の伝統文化である民謡民舞の保存普及を目的に毎年開催。今回は成青年部15人、壮年部25人、中年部20人、熟年部9人、高年部6人が出場した。 各部門優勝者は来年10月、東京で開催される全国大会の出場権を獲得。楠田さんは同大会で「民謡日本一」を懸け、内閣総理大臣賞争奪戦に挑む。 楠田さんは奄美市笠利町出身の唄者、シンガー・ソングライター。大会を終え、「コンクールからしばらく離れていたので結果を残すことができてほっとしている。島唄自体は集落や学校などで歌わせていただいていたので、その経験がきょうにつながったと思う」と話した。 楠田さんは18年の内閣総理大臣賞争奪戦で準優勝した経歴を持つ。「感謝を表すには全国で結果を出さなければと責任を強く感じている。この1年準備をして、今度こそはしっかり日本一を目指してやりきりたい」と意気込んだ。