【11月の紅葉ハイキングにおすすめ】紅葉と青い水面が美しいご当地富士「秋の榛名山」がそろそろ見頃<群馬・高崎市>
■特徴的な外輪山をぐるり。周回ルートはもっといい!
個人的には隣の烏帽子ヶ岳と、対岸にある硯岩からの眺めが気に入っており、これまでにも何度か足を運んでいる。それぞれピンポイントで目指す短い山行もいいけれど、これらの特徴的な外輪山をぐるりと一周するのは、もっといい。 この周回コースは、湖を中心に見ると東の榛名富士、北の烏帽子ヶ岳、西の掃部ヶ岳、そして南の天目山をすべて巡る。途中でエスケープするコースアレンジも可能だ。ビジターセンター駐車場を起点にすると、距離はおよそ11km、時間は約8時間ほど。休憩時間やペース配分、風景に見惚れたり、カメラに夢中になる時間も含めれば、少なくとも全体で9時間は必要だろう。 日が短くなっていくこれからの季節なら、早朝からスタートするのは必須だと考えておきたい。西日が強いうちに湖畔に到着できれば、山全体を黄色く染める素晴らしい光景に出合えるはずだ。 これまでの山行をふり返ってみると、訪れたのは紅葉の季節だけだったようだ。偶然だけれど、それだけ秋の榛名山はぼくにとって魅力的だということになる。 近隣には榛名神社や伊香保温泉といった名所も多い。寄り道のネタにも困らないから、何度でも来たくなる。下山後の締めくくりに地元の温泉を選べるのも、登山者としては嬉しいポイントだ。 <低山トラベラー厳選。榛名山周辺の立ち寄るべきスポット> 【日帰り温泉】一番近い「榛名湖温泉 ゆうすげ元湯」は便利この上なし 【日帰り温泉】平日なら「伊香保露天風呂」まで行きたいところ。飲泉もできる! 【ラーメン】インターのる前に寄りたい「わたりや」 【軽食】地元感を味わいたい「珈琲ハウス ライフ」 【参拝】「榛名神社」は巨岩がすごい! 【追いハイク】上毛三山の一座「赤城山」が近い! 大内 征(おおうち せい) 低山トラベラー/山旅文筆家 土地の歴史や物語を辿って各地の低山を歩き、自然の営み・人の営みに触れながら日本のローカルの魅力を探究。ピークハントだけではない“知的好奇心をくすぐる山旅”の面白さとトレイルを歩く楽しみ方について、文筆と写真と小話で伝えている。 2016年よりNHKラジオ深夜便「旅の達人~低い山を目指せ!」に毎月レギュラー出演中。2022年よりLuckyFM茨城放送「LUCKY OUTDOOR STYLE~ローカルハイクを楽しもう~」のパーソナリティを担当している。NHKBSプレミアム「にっぽん百名山」では雲取山と王岳・鬼ヶ岳の案内人として出演した。著書に『低山トラベル』、『とっておき!低山トラベル』(ともに二見書房)、『低山手帖』(日東書院本社)などがある。 現在、テレビやラジオ番組のゲスト出演、雑誌やウェブマガジンの寄稿、登山講座の講師、地方自治体のプロジェクト参画など、低山に精通する第一人者として精力的に活動中。NPO法人日本トレッキング協会常任理事。宮城県出身。 @sei_ouchi
大内 征