《下からガッツリまぜる》をパクった? 商標登録のラーメン店主の訴えにセブンイレブンが回答
「この表現は、7年前にお店を創業した時からずっと、お客様に商品を提供する際に使っています。だいたい2年ほど前から、その文言がSNSで取り上げられるようになりました。それ以前、油そばやまぜそばのお店では、“下から良くまぜてお召し上がりください”という表現が使われていたと認識しています。僕は、“下からガッツリまぜる”という創業当時からのキャッチフレーズを常に大事にしながら経営をしてます。それを続けることで、ある時からその言葉はブランドになると考えているからです」 そして、物議を醸した今回の投稿について、鈴木氏は経緯を説明する。 「お客様から、“もしかしてセブンイレブンのまぜそばを監修しましたか?”というDMをいただいたんです。そして、セブンイレブンへ行くと例の油そばがありました。この商品を見て、以前からの目標である事に近づく大きなチャンスだと思ったんです。世間が、“下からガッツリまぜる”という表現を、僕が経営するラーメン店である『鈴の木』のものと認識してれば、投稿が話題を呼ぶのではと。そして、セブンイレブンの広報または商品開発の目に止まり、『鈴の木』を知ってもらうチャンスだと思いました。ですから、今回の投稿は、セブンイレブンさんを批判するためではなく、認知してもらいたいとの狙いがあったんです」
セブンイレブンに“説明文”をと言わせると
そこまでして、セブンイレブンに認知されたいと考える背景には、創業当初から抱き続ける夢があるという。 「7年前から、セブンイレブンでカップまぜそばを販売することを目標にしてきました。今流行りのチルド弁当ではなくて、カップのまぜそばを出したいんです。カップ麺は、僕の幼少期から販売されていました。そんな僕にとって、カップラーメンの商品棚はカッコいいものなんです。そこに『鈴の木』の代表商品である『辛まぜそば』が並ぶことが夢でしたし、夢を実現させることで、両親を喜ばせたいなと。ですから、セブンイレブン様!“下からガッツリまぜる為のカップまぜそば”を今回の事を機にご一緒に作らせてもらえたら嬉しいです」 今回、油そばの説明文に《下からガッツリ混ぜて》を使った理由について、セブンイレブンに問い合わせたところ、 《商品をより美味しくお召し上がりいただくため、お客様へのご説明として、一般的なわかりやすい表現としてパッケージに記載させていただいております》 との回答があった。 鈴木氏の《下からガッツリ混ぜる》は憧れのセブンイレブンにも“一般的な表現″として認識されているようだ。今回の一件は、鈴木氏の夢を実現させる第一歩となるのだろうか――。