給料の低さでも少ない休日でもない…やる気失ったコロナ&Z世代が"親身な上司"に無言で辞職した納得の理由
■コロナ世代(18~26歳付近)【原則】具体的なデータや数字を使う コロナ世代の離職率が上昇しているワケ 【図表】コロナ世代は「数字やデータ」で納得させよう! コロナ世代(1998~2006年生まれ)は、大学在籍時に新型コロナウイルスの感染拡大によりリモート授業を経験し、就職後も在宅勤務が中心でした。そのため、他の世代に比べて、人との密なコミュニケーションに慣れていない人が多いのが特徴です。 国内で感染者が急増し緊急事態宣言が成立したのが2020年3月で、多くの企業がテレワークを導入しました。これまで仕事とは職場でするもので、自宅で仕事をするのはありえない。それでは部下を管理できないと多くの経営者が考えていました。 ところが、やってみたらなんとかなってしまった。テレワークが機能するのなら家賃の高い都心部にオフィスを構えている意味がないと、本社を地方に移転する企業も現れました。「この流れは止まらない」という人もいましたが、季節性インフルエンザなどと同じ5類感染症に引き下げられた23年5月以降、多くの企業がテレワークをやめて出社の機会を増やしていきました。 理由は言わずもがな、対面でのコミュニケーションに勝るものはなかったからでしょう。 多くのビジネスパーソンにとっては元に戻っただけですが、コロナ世代には初めての経験です。以前は新卒社員の3割が入社1年以内に離脱するとされていましたが、今その割合は「4割」に上がっているとも言われます。リアルなコミュニケーションは面倒もともないますから、慣れない世代にはストレスになっているのかもしれません。 「これって自宅でもできますよね」 「家でやるほうがはかどるんですが」 と、ずばり言ってくる若手もいます。上司・先輩はどう言えば彼らを納得させ、動かすことができるでしょうか。 「出社するのが決まりなんだよ」 「上が決めたことには黙って従え」 などと、強引に従わせようとすれば反発を招くだけでしょう。ゆとり世代と通ずるところがあり、信頼できない相手とは必要以上の議論をしません。