茶道の源流から魅力発信 「珠光茶会」2月7日に開幕 奈良市の8社寺、4施設で 訪日客向け体験会も
奈良市は11日、「奈良大茶会 珠光茶会~茶の湯の華開く 奈良の都~」(同実行委員会主催)を来年2月7日から11日に開くと発表した。県出身で「わび茶」を創始した室町時代の茶人・村田珠光(1422~1502年)にちなんだ茶会。2014年に始まり、今回で11回目となる。 東大寺、春日大社、元興寺など市内8社寺に加え、奈良国立博物館や奈良町にぎわいの家など4施設で開催。表千家、裏千家をはじめ茶道7流派がそろう。 仲川元庸市長は「日本文化発祥の地、奈良の奥深い魅力を届けたい」と期待を込めた。 また、今回から訪日観光客向けの抹茶と日本茶の「茶の湯体験会」(2月2日)と、関東発の県内名所をめぐるツアー「珠光茶会でわびさびを感じる2日間(2月10・11日)」も新たに実施する。 同実行委顧問の北河原公敬・東大寺長老は「流派を越えて茶会をするのは珍しく、他ではない企画。多くの方にご参加いただきたい」とあいさつ。
同実行委会長の花山院弘匡・春日大社宮司は「茶道の源流、奈良での開催は歴史的な回顧という点でも意義が大きい。この地から茶の文化の魅力を届けたい」と開催へ意欲を見せた。 茶会参加は有料。各会場の開催日時・料金など詳細は公式ホームページを参照。予約申し込みは12月2日から受付開始。 問い合わせは珠光茶会予約センター、電話050(1741)7114。