環境配慮型コンクリ活用…三井住友建が開発、人工石材の特徴
三井住友建設は2日、環境配慮型コンクリート「サスティンクリート」の採用により、多彩な色や模様を表現できるようにした人工石材「さすたまぶる」を開発したと発表した。形状の自由度も高いため天然石材では難しい造形を実現でき、デザイン性に富んだ造形物への適用も可能。天然石材の代替用途や建材に加え、幅広い用途への適用を検討する。今後も環境に配慮した技術の開発を通じ、顧客の多様なニーズに応えていく。 サスティンクリートは通常のコンクリートに比べて白色に近く、顔料による発色が極めて良好。豊富な色彩を鮮やかに表現できる。蓄光材を加えることで紫外線や電灯の光を蓄え、暗い場所や夜間に発光する特徴を生かし、停電時の避難誘導灯やインテリア用途で光る人工石材として活用できる。 また流動性にも優れ、固まると御影石などの天然石材と同程度の強度となる。このため加工だけでなく、型に流して固めれば繊細なデザインを実現できる。品質も安定化でき、製造段階での生産ロスを抑えられる。 同社は、さすたまぶるの床材を自社のR&Dセンター(千葉県流山市)の屋外の一部に試験施工した。床材に求められる防滑性能に関する試験を実施した結果、歩行時の安全性を確認している。