【2歳馬ジャッジ】デルアヴァーはラスト12秒0-11秒4と急加速 エンドレスサマーは函館2歳Sでも有力候補
6月30日(日) 福島5R 優勝馬 デルアヴァー 指数-4 評価AA
4番枠から出遅れ、そのまま無理なく中団の最内を追走。向正面で外からグランノーヴが一気に進出すると、一瞬追いかけようとする素振りは見せたが、我慢させて外へ誘導。3角でマクリに行って3~4角でかなり外を回るロスは生じたが、直線序盤で追われるとじわじわ伸び、ラスト1Fで突き抜けて1馬身半差で完勝した。 上がり3Fタイム34秒4は当日の福島芝中距離戦としてはまずまず。評価点はラスト2F12秒0-11秒4と急加速してフィニッシュしたことで、ゴール板を過ぎても加速していたような走りが印象的だった。 母アムールブリエはダートの交流重賞を何度も勝利し、牡馬も倒した強豪馬。その母ヘヴンリーロマンスは、天皇賞(秋)を優勝した名牝。そこに欧州最強馬フランケルを配して生まれたのがこの馬ということで、生産者としては相当な期待馬だろう。 現状はレースぶりに拙さを感じさせたが、秘める瞬発力は相当なもの。順調に使われ、レースぶりが上達すれば重賞戦線で活躍する馬となるだろう。
6月30日(日) 福島6R 優勝馬 ニタモノドウシ 指数-4 評価A
芝1200m戦でみなスタートダッシュが良いなか、2番枠からかなりまったりとしたスタート。後方2番手からの追走で前に離されたが、徐々にその差を詰めて3角では中団やや後方の外。ラスト2F過ぎの4角から勢い良く上がっていったが、それでも前とはまだ差があった。4角では中団の外、直線序盤で大外に出されると、短い直線の福島で一気に伸びて差し切り1馬身半をつけた。 このレースは芝1200mとしては緩めの流れ。走破タイムは平凡だが、上がり3Fタイム33秒6はこの日の福島芝では古馬を含めてNO.2の数字。これはかなり高く評価できる。今回は出遅れのロスがあり、全力を出したものではないだろう。次走に向けて上昇が期待できる。OP、重賞で活躍していく馬になりそうだ。
6月29日(土) 小倉1R 優勝馬 レイピア 指数-8 評価A
6番枠から五分のスタートを切って、ダッシュ良くハナを主張。そのまま緩みないペースを刻んだが、無理にスピードを出している感じではなく、スイスイと逃げていた。その脚色は最後の直線でも衰えず、序盤で1馬身ほどの差をつけ、ラスト1Fで2馬身半差まで広げ、3着馬には7馬身半差をつけて押し切った。 前走の新馬戦ではやや出遅れて、そこから押してポジションを取りに行った後に折り合いを欠き、ブレーキをかける場面があった。そんなロスがあったなか、馬場がやや悪化した好位の内目から3~4角で最短距離を通って勝ちにいく競馬。直線では外から差してきた馬を差し返し2着した内容がとても濃かった。 今回は一転してスタートを決め、優秀な走破タイムでの逃げ切り勝ち。1クラス上で通用する指数を記録した。やはり前走でかなりのロスがありながらも2着を死守したのは能力の高さを示すものだった。 新馬戦で好指数勝ちした馬はどうしても疲れが残りやすく、そのあと順当な上昇が計算しにくいところもある。しかし、デビュー2戦目での好指数記録は、新馬戦ほどダメージが残らないだけにある程度の上昇を計算しやすい。この指数なら何戦か使ううちにOP、重賞で活躍する馬となるだろう。