摘水軒コレクションの展示を最終チェック 県水墨美術館で14日開幕
江戸時代の肉筆浮世絵や花鳥動物画を集めた企画展「江戸絵画の奇才たち 魅惑の摘水軒(てきすいけん)コレクション」の開幕を14日に控え、会場の県水墨美術館で13日、展示の最終チェックが行われた。 会場には菱川師宣や喜多川歌麿といった時代を代表する絵師たちの肉筆浮世絵や、華やかな花鳥画、個性豊かな動物画が並ぶ。 作品を所蔵する摘水軒記念文化振興財団(千葉県柏市)の寺嶋哲生理事長(64)と、展覧会を監修した富山市出身の美術史家、安村敏信さん(71)が会場を訪れ、絵画の並び順や照明の具合を確認した。寺嶋理事長は「すてきな場所で展示されてうれしい」、安村さんは「浮世絵の歴史が分かる内容になった」とそれぞれ話した。 同展は、江戸時代の著名な絵師の名作から無名に近い作家の佳作まで100点を前後期に分けて紹介する。11月10日まで。県水墨美術館と北日本新聞社でつくる実行委員会、県主催。