玉木雄一郎議員の不倫謝罪にオバ記者が物申す「言わなくてもいいことをしゃべりすぎ」、問題は「密かに手を切れなかったこと」
衆院選で大躍進した国民民主党の玉木雄一郎代表だったが、まさかの不倫報道によって進退問題も取り沙汰されている。そんな玉木氏の謝罪会見に対し、言いたいことがあるというのは、女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子さん。オバ記者が、玉木氏の不倫騒動について綴る。
* * * ライターの私が衆議院議員会館にアルバイトとして出入りし始めて足掛け7年。私が仕えている議員の事務所と同じフロアにいま話題の玉木雄一郎議員(55才)の事務所もある。だから玉木さんと同じエレベーターに乗り合わせることもあるんだけど、そのたびに不思議な人だなと思っていたの。 有名な議員だし、顔も整っている。身長も高い。東大法学部卒。財務官僚から衆議院議員になったエリートだということも知っている。なのに、強烈な印象を残さないのよ。 時々立ち話をする女性秘書が「玉木さんはクソ真面目って聞くよね。だから華がないのかな?」と言ったのが、彼のことが話題に上った最初で最後。コロナ禍まっただ中で、国民民主党がこれほど話題になるずっと前のことだ。 それが、10月の衆議院選挙で「対決より解決!」「103万円の壁を壊す」というスローガンを掲げてからは、「よし、任せた!」と声をかけたくなるくらいイメージアップした。いま思えば、ジェットコースターがカチカチとテッペンまで上昇していたんだよね。 なのに、不倫がスクープされたことが本人に伝わったからか、報道される10日くらい前から玉木さんの声のトーンがうわずっているというかテンパっているというか……私の耳には明らかに違って聞こえたんだわ。選挙で大勝利して調子こき始めたか?と思っていたところだったから、今回のスキャンダルはガッテン、ガッテン、ガッテンよ。そうよ、人の本心は表情より声のトーンに出るからお気をつけあそばせ。
言わなくてもいいことをしゃべりすぎた謝罪会見
でね、私が言いたいのはここからなの。 世間では「すぐに不倫を認めて謝罪会見を開いたのがよかった」と好意的にとらえる意見が多いけど、いやいや、違うんだって。この人、言わなくてもいいことをしゃべりすぎているのよ。 「妻に叱られました」「妻には謝っても謝りきれない。許してもらえないかもしれないが、一生謝ります」「彼女(不倫相手)と会うことは妻には報告していた」「妻には(彼女とのことを)全部、話しました」と言うけど、それを聞いて「なんだとぉ!」と怒るもう一方の女がいることになぜ気づかない? あのね、泥棒猫には泥棒猫の言い分もあるし、意地もあるの。元グラドルの小泉みゆきさんが、39才という年齢であの“ボンキュッボン”を保っている努力とミニスカ姿をさらす心意気には敬意を表するしかないし、彼女の生き方に誰も文句は言えないわよ。 問題は、その彼女と政局のキーマンになるかもしれない玉木さんが、マスコミに嗅ぎつけられるまで密かに手を切れなかったこと。不倫にいいも悪いもない。人の恋愛感情は婚姻届を出したからって消滅するものじゃないもの。でも、それを続けたいなら秘密厳守。言うな・騒ぐな・見つかるな、よ。これを立場のあるかたが自分に課すだけじゃない。相手にも守ってもらわなくちゃ困る。 “あっちではこう言い、こっちではああ言う”って、実は高度な“政治的”行為で、国際外交なら頭脳明晰な官僚たちがしていることだ。それを誰にも相談できずに対応するだけでも大変だし、ホテル代、交通費、食事代などの恋愛費用はどうする。そんなこすっからい能力が玉木さんにあったかどうか。