日本初の実用化目指す…“最大50kgの荷物を50km先へ”ドローンの飛行実験 災害現場での活用に期待
石川テレビ
日本で初めて、50キロの荷物を50キロ先まで届けることができるドローンの実用化に向けた実験が行われました。災害現場での活用が期待されています。 向山アナ: 「組み立てが行われているのが、今回飛行実験に使われるドローンです。最大50キロの重さの荷物を遠くに届けるため大きさは2メートルをこえる大型のドローンになっています。今後実用化されれば、孤立集落への荷物の運搬など被災地支援での活用が期待されます」 能美市の手取川河川敷で行われたのは、金沢工業大学の赤坂剛史准教授と大学院生などが3年後の実用化を目指し開発を進めるドローンの飛行実験です。ドローンの本体には重い物を乗せられるよう耐久性が高いアルミフレームが使われています。そして、最終的には本体に翼をつけ最大で50キロの荷物を50キロ先まで運ぶことを目指しているということです。10日はプロペラやエンジンがきちんと動くかや振動によってドローンが破壊されないかなどを確認した後、40キロの重りをのせて地面から30センチほど浮き上がらせる実験を行いました。 赤坂剛史准教授: 「浮き上がることに関しては、実際に50キロ乗せるためにはもう少しパワーが必要だというような雰囲気は感じました。ただ懸念してた振動問題については、クリアできるなと。復興支援も災害支援ですね、一般物を運ぶというところに使われるをドローンを開発していきたい」 能登半島地震でもあちこちで孤立集落が発生し、物資の運搬などが大きな課題となりました。50キロの荷物を50キロ先まで運ぶことができるドローンが実用化されれば日本初。被災地支援にも役立つことが期待されています。
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