シングテル、豪部門オプタスの売却計画はない-交渉決裂との報道後
(ブルームバーグ): シンガポール・テレコム(シングテル)はオーストラリア部門のオプタスについて、近い将来に売却する計画はないと明らかにした。売却交渉が決裂したと先に報じられていた。
シングテルは3日発表した資料で、資産価値を最適化するためオプタスを含むポートフォリオの戦略的見直しを定期的に行っていると説明。オプタスはシングテルの「戦略的かつ不可欠な部分」であり続けるとコメントした。
オプタスの株式売却に向けた交渉が頓挫したとの豪紙オーストラリアンの報道を受け、シングテルの株価は3日のシンガポール市場で一時4.3%安と、約5カ月ぶりの大幅な下げとなった。
同紙によると、シングテルはオプタス株20%について、カナダのプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社ブルックフィールドと協議していたが、価格を含む条件面で折り合いがつかなかったという。
シングテル株は3月、ブルックフィールドが110億ドル(約1兆7000億円)近い評価額でオプタスの買収を検討しているとの報道を手がかりに、急伸していた。
原題:Singtel Says There Is No Impending Deal to Sell Optus(抜粋)
--取材協力:Olivia Poh.
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Vlad Savov