能登の寒ブリ最高級ブランド「煌」、唯一認定受けた初物はお値段200万円
石川県産寒ブリの最高級ブランド「煌(きらめき)」の今季の初競りが2日、金沢市のかなざわ総合市場で行われ、唯一認定を受けた初物が200万円で競り落とされた。
煌は県漁業協同組合が2006年に商標登録された「天然能登寒ぶり」の上位ブランドとして、2年前に創設した。重さ14キロ以上で傷がなく、胴回りが十分にあるなど厳しい基準がある。
七尾市や珠洲市など能登地方各地で水揚げされた11匹の大ぶりのブリが審査対象となり、七尾市の下佐々波漁港に水揚げされた重さ16・2キロ、長さ93・5センチのブリが煌に認定された。
七尾市などでスーパーを展開する「どんたく」が3年連続となる落札を決めると、場内から大きな歓声が上がった。同社の山口宗大社長(41)は「能登が少しでも元気になればという思いで落札した。地域の食文化を守り、住民の日常に灯をともせれば」と笑顔で語った。