官僚に聞いた「首相になってほしい人物/なってほしくない人物」。“高圧的”と噂のある候補は軒並み不人気
パワハラの噂がある候補は軒並み不人気
一方、総裁になってほしくない候補の1位は茂木敏充氏。 「資料をめくる音を立てただけでキレられた上司がいる」(文科省・40代)、「茂木さんのスーツを外遊先の国に置き忘れた側近が、それを直接取りにいかされた」(経産省・40代)など、パワハラの噂が絶えない。 ’21年に報道された「茂木幹事長対策マニュアル」は茂木氏に出すカップラーメンのお湯を入れるタイミングまでも記され、作成した官僚の苦労を察することができる。 「マニュアルの記事が出たときは喜ぶ職員もいました(笑)。総裁選を見越してYouTubeなどで親しみやすいキャラを演じているようですが、相変わらず官僚には厳しく、平気で怒鳴り散らす。実務能力が非常に高いのは認めますが……」(外務省・40代)
「職員の1年の仕事を水泡に」河野氏への警戒
次点の河野太郎氏も、記者会見での高圧的なイメージもあって、評判が悪い。 「他省庁とのネゴシエーションも全て終わり、予算案の叩き台もできたところで、なぜか河野氏から横槍が入り、何人もの職員が1年間身を削った仕事が吹っ飛んだ。 大局的な判断とは思うが、あまりにトップダウンだった。河野氏が首相になると政策の整合性・連続性が損なわれてしまいそうで怖い」(環境省・30代) 「レクをしに行ったら、一方的に怒鳴られた。文科省や厚労省などを『古い体質の省庁』と決めつけて否定してくる傾向がある」(厚労省・40代) など、パワハラ風味の逸話が多く飛び出した。 続いて総裁になってほしい候補でもランクインした小泉氏も「七光」「若すぎる」「とてもじゃないが国を任せられない」といった、能力と経験不足を指摘する声が圧倒的であった。 「いらないことしかしない。市長程度の器」(国交省・30代)、「特に何もしてないのに波風を立てずに『やった感』を出せる才能はすごい。衆議院改革でやったのは議事録のペーパーレス化のみ」(経産省・40代)と酷評する声も。 刷新か伝統か。総裁選の結果は、官僚たちの命運をも分かつことになりそうだ。