今季のターニングポイントになる大きな1勝 安藤統男氏
◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ0―1阪神(2日・ZOZO) 阪神が破竹の11連勝中だったロッテを止めた。才木浩人投手が今季3度目の完封勝利。森下の初回先頭打者本塁打の1点を守り切り、無四球でリーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。初回表の先頭打者本塁打のみによる1―0勝利は球団史上初。スポーツ報知評論家の安藤統男氏は、チームにとってシーズンのターニングポイントになる大きな1勝とみた。 阪神はよく勝ちきった。勝ち負けで立ち位置が大きく変わってしまう一戦。今季のターニングポイントになるかもしれない本当に大きな1勝だ。 1番に起用された森下が初回に一振りで決めた。この日の先発メンバーの中で、プレッシャーを感じさせず、いつも通りにプレーしていたのは森下と、2安打の4番・近本ぐらい。特に連敗中はこの2人のように、とにかく力まないことが大事になる。勝ち負けは選手の責任ではない。打ってやろうと肩に力を入れるのではなく、相手投手のことだけを考えて打席に立てばいい。 才木の完封を引き出した梅野のリードも見事だった。前日(1日)のサヨナラ負けで投手以上に精神的にはキツかったと思うが、9回2死三塁のピンチでもポランコ相手に攻めきった。坂本も含め、今季はベンチで投手と話をするシーンをよく見かける。投手陣が苦しむなか、梅野と坂本がチームを支えている。(スポーツ報知評論家)
報知新聞社