鯖江高校出身の杉野正尭が体操男子団体で金メダル パリ五輪、3種目に出場し逆転優勝に貢献
パリ五輪は7月29日(日本時間30日未明)、体操男子団体総合決勝で福井・鯖江高校出身の杉野正尭(徳洲会)がメンバーの日本が6種目合計で259.594点をマークし、2016年リオデジャネイロ五輪以来2大会ぶりとなる金メダルを獲得した。福井県勢が体操で金メダルを獲得するのは初。 五輪での福井県勢の金メダルは、08年北京五輪ソフトボールの坂井寛子(福井市出身)、21年東京五輪のフェンシング男子団体エペの見延和靖(越前市出身、ネクサス)、野球の吉田正尚(福井市出身、レッドソックス)と栗原陵矢(旧春江工業高校出身、ソフトバンク)に次いで5人目。 決勝は8チームが出場。6種目を3人が演技し、総得点で競った。日本は杉野のほか橋本大輝、萱和磨、谷川航(以上セントラルスポーツ)、岡慎之助(徳洲会)で臨み、杉野は3種目に出場。着実な演技で、あん馬では14.866点、跳馬で14.700点の高得点を挙げた。 最終種目の鉄棒はチーム1番手に登場し、ミスのない演技で14.566点をマークしてチームを勢いづけた。ライバル中国がミスを連発して3.267点差をひっくり返すと、エースの橋本が着地を決めて劇的な勝利を収めた。
福井新聞社