ついに「GIMP 3.0」がリリース候補版に到達 ~20年ぶりのメジャーアップデート間近
GIMP’s Teamは11月6日、無料で高機能な画像編集ツール「GIMP 3.0」のリリース候補版を公開した。本バージョンでテストし、軽微な不具合以外に問題がなかった場合には、次のバージョンが正式版となる。ついに20年ぶりのメジャーアップデートまであと一歩となった。 【画像】レガシーアイコンテーマが更新 「GIMP」は、オープンソースの画像編集・処理ソフト。1995年に開発が開始され、1996年に初のリリース版の公開が開始されてから、実に26年の歴史を持つ。直近の大規模アップデート「GIMP 2.10」のリリースでも6年前となる。 「GIMP 3.0」は過去最大のアップデートとなる予定で、GUIツールキットが「GTK 3」に変更されるなど、多くの改善が施される。一部の機能は「GIMP 2.10」系にバックポートされていた。 「GIMP 3.0」の主な変更点は以下の通り。 ロゴ・スプラッシュスクリーン・レガシーアイコンテーマが更新 ・色管理機能の大幅な改善となるColor Space Invasion ・完成版のPublic API 非破壊フィルターのアップデート ・ユーザーインターフェイスの改善 ・プラグインの機能強化 ・1ピクセルあたり64bitのBMP画像のサポート ・Photoshop形式のレイヤーを含むTIFF画像のインポート対応 画像処理エンジンGEGL/bablの改善 GIMP’s Team「GIMP 3.0」正式版移行後は小規模で機能重視のリリースに注力し、公開の1年以内に「GIMP 3.2」をリリースすることを目指すとしている。 「GIMP 3.0」のリリース候補版はLinux/Windows/macOSに対応するフリーソフトで、Windows版はx86版およびARM版のインストーラーが用意されているほか、MSIXインストーラーも利用可能。現在、公式サイトの開発版ダウンロードページからダウンロードできる。
窓の杜,長谷川 正太郎