花粉症は「社会問題」 大学発のベンチャー企業が「高性能マスク」開発 花粉ブロック、着け心地も快適
ナフィアス・渡邊圭代表: 「フィルターの中にわれわれが研究を続けていたナノファイバー、非常に細い繊維を使ったフィルターが搭載されていまして」
代表の渡邊圭さんは、学生時代から「ナノファイバー」を研究。 大学院を経て2015年に起業し、2022年、高性能マスク「AIR M1(エアーエムワン)」を商品化しました。
ナノファイバーで作ったAIR M1のフィルターは、厚みが一般的なもののなんと200分の1。 先が透けて見えるほどです。
(記者リポート) 「すごく軽くて、圧迫感がないです。話していても声が前に通る感覚があります」 花粉やウイルスをブロックしながら、・着け心地が良くストレスが軽減される・通気性が良いことから声が通りやすくメガネも曇りにくいなどのメリットがあります。
■花粉症は「社会問題」
国は2023年、労働生産性の低下などにつながるとして花粉症を「社会問題」と位置づけ、対症療法の促進やスギの人工林を減らすなどの対策に乗り出しました。 ナフィアス・柚木真さん: 「社会、会社で対策していこうという視点を切り替えていくのも大事なことかなと。われわれもその転換していくのを後押ししていけたら」 そこで企業と連携、従業員にマスクを着けてもらって、有効性を検証し、製品の見直しに役立てることにしました。 企業側も花粉から従業員を守る「福利厚生」に加え生産性向上に期待しています。 アスピア管理部・高山彩香さん: 「花粉症対策にかかる時間やコスト面を会社としてサポートできたら。かなりの社員が(花粉症に)苦労しながら働いているということで、少しでもサポートできたら生産性も向上するのでは」
多くの人を悩ます花粉症。 今や個人ではなく社会全体で考える問題となっています。
長野放送